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オーバークロック、神ケースの採用、SSD起動、64bit化と、いろいろ遊んできましたが、なんか酷くモッサリしてしまうことがあって、やっぱりラズパイじゃあ非力なんかなぁ、と思っていました。ところが、これ、電源電圧が主要因!

 それならばと、5.25V出力の神電源を導入したら全て解決したので、その紹介をします。容量不足なので、3A以上の電流を流せる電源に替えよう!なんて記事も見かけましたが、実際に測定してみると、電流はそんなに使ってないようです。安定度には、電圧ドロップのほうが問題みたいなので、電流だけみて電源を選ばないように注意しましょう。

いきなり結論、オススメ電源

後で測定データをのせておきますが、出力電圧が最も重要。明確に5.25Vと表記されてるこいつが、一番のおすすめ。あの神ケース【Argon One】のArgonと同じブランドなので安心感もあります。日本のアマゾンだと単品販売が見つからなかったですが、ケースとのセットでこの電源が手に入るようです。

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Argon Micro USB Cable Power Supply 5.25 Volts 3 Amps for Raspberry Pi 3 and Zero Boards | UL Listed | 3.3 Feet Long Cable with Micro USB Connector | Micro USB Cable and Wall Charger
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Argon NEOケース USB Type-C電源付き Raspberry Pi 4用 | 冷却ファン、カメラ、LCDディスプレイに対応 | GPIOとPoEピンにアクセス可能
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次点は公式電源。ちょっと、他より価格が高めなのが欠点。5.1V表記になっているし、なんといっても公式の安心感あり。

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Raspberry Pi 4 Model B Official PSU, USB-C, 5.1V, 3A, US Plug, Black SC0218 Pi Accessory (KSA-15E-051300HU)
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その他、5.1V表記をしている電源。

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Miuzei Raspberry Pi 4 電源、USB-C(Type C)ケーブル 5.1V 3A 充電器コードスイッチ付き ACアダプタ、互換性ありRaspberry RPi 4 Model B 1GB / 2GB / 4GB / 8GB バージョン PSE認証
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Kitでついてくる電源、単品売りもあります。Canakit・Labists。これらは後半にテストしたデータがあるので見てみてください。しっかり電圧上げてありました。Canakitは、本体明記も5.1V表示。

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CanaKit Raspberry Pi 4 電源 (USB-C)
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各種電源、評価データ

電圧不足だとどうなるの?

知人にも電圧測定してもらって、いろんな電源をためしてみました。もし、酷い電圧低下すると、こんな画面で確認できます。

高負荷の仕事 ⇒ 電流増 ⇒ 線路電圧ドロップが大きくなって電圧低下 ⇒ パフォーマンス大幅低下、重くなってて表示更新もされない ⇒ 元の高負荷の仕事は、ラズパイには重すぎた! ⇒(いや、それ誤解っす)という勘違いをしてしまいそうです。こんなことにならないよう、そもそも、電圧に不安のない電源を使うようにしておきたいですね。

LowVoltageAlarm

また、微妙な電圧低下だと、表示等にも現れず、単に重いってパターンもあるので、電圧低下と気づいていないケースがあるかもしれません。なんか重い、不安定と思ったら、一度、電源電圧を疑ってみるのをおすすめします。今回、測定に使ったUSB電圧・電流モニターも以下に紹介しておきます。

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ルートアール 双方向・メタル筐体・多機能表示 USB Type-C電圧・電流チェッカー (ケーブルレスモデル) RT-TC4VABK
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YOJOCK Type-c電流 電圧チェッカー、電流双方向対応Type-c テスター 画面回転 多機能表示 4-30V 4-30V 0-5.1A
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5.25V明記の神電源 Argon One Power Supply V2 USB-C

まず、無負荷時の電圧5.3Vありました。

ArgonNoload

まず、アイドルで0.8A程度の負荷時でも5.18V。充分すぎる余裕ありです。

argonstandby

AnkerUSB充電器

通常の充電器だと、出力電圧は5V、配線ドロップで4.97V程度しかないです。かなり短い太い線を使ってもこれなので、 もし、長く細いUSBケーブルを使おうものなら、低電圧警告必至です。

PowerPort

Ankerモバイルバッテリー

モバイルバッテリーも同じ。USB-Cでコネクターが共通だから、こういう違いに気づきにくいですよね。

PowerCore

Canakitの電源

さすが、キット付属の電源、本体の表記も5.1V、電圧高めに設定されています。無負荷で5.16V。スタンバイ時でも、5.06Vしっかりあります。

CanakitNoload
CanakitStandby

LABISTSキットの電源

同じく別ブランドLABISTSのキット付属の電源。本体表記は5Vですが、同じように電圧高めに設定されていますね。スタンバイ時でも、5.11V。Canakitより少し高め設定。このあたりは個体差かもしれません。

Labists

落とし穴!電圧ドロップする中継SWケーブル

結局、電流が大きくなった時、足らないのではなく、線路での電圧ドロップして電圧が足りなくなるのが問題なわけです。SW便利だよね、っていうので、間に挟むと落ちちゃうので注意が必要です。電源はArgonを使ってますが、どちらも、5.14V、30-40mV低下しています。0.8Aでこれだけおちたので、高負荷2A越えだともうあと60mV-80mVおちるので、5.1V電源だと、ぎりぎりになります。後付けのSWなんかは極力つかわず、延長も避けましょう。また、できるだけ太目のケーブルを使うようにしましょう。

CanakitSwCable
SwCableA

最悪の組み合わせ USB-C充電器+SWケーブル追加

手持ちの通常充電器とSWケーブルで最悪な組み合わせをやってみました。起動時の1.4A負荷で4.8V、本体USBのほうでは4.8Vを切ってます。こうなると、LowVolatage警告もでますし、立ち上がるまででも通常1分以内のところが5分以上かかります。あちこちで、モッサリして使い物になる感じしないです。くれぐれも、コネクタがささるからということで、こんな組み合わせにしないようにしましょう!

WorstCase